当クリニックは保険医療機関です。保険証は必ずご持参ください。また、診療は必ず事前のご予約をお願いいたします。
*発熱や咳症状、急性期の嘔吐・下痢を認める方のご来院はご遠慮ください。抗がん剤治療を受けられる患者さんへのご配慮のほどお願いいたします。

■ 苦痛が少ないのは当然のこと、学術・経験豊富なエキスパート消化器内視鏡専門医・指導医による質の高い胃内視鏡検査(胃カメラ)・大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を実践しています。
■「胃と腸」に関するすべての消化器疾患に対して上級専門医が対応します。胃食道逆流症(GERD)・機能性ディスペプシア(FD)・過敏性腸症候群(IBS)・慢性便秘症の専門外来を行っています。
■ 胃ピロリ菌感染や胃がんリスク専門外来を行っています。一次・二次除菌がだめでも、三次除菌やペニシリン アレルギーの方へのピロリ除菌治療も可能です。また、ピロリ除菌後の胃内視鏡検査(胃カメラ)による定期的なフォローアップもお任せください。
■ 大腸がんリスクのあるポリープ(腺腫)は微小なものでも見逃しません。丁寧かつ精密な観察を心掛け、60%を超える高い腺腫発見率(エキスパートの証)を維持しています。検査中に腺腫が発見された場合、同時に安全かつ根治的な内視鏡的大腸ポリープ切除術を日帰りで行っています。

消化器内視鏡上級専門医による安全かつ精密な内視鏡診療

胃内視鏡検査(胃カメラ)や大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について、巷ではよく「つらくない」「痛くない」という宣伝文句が強調されがちです。しかし、苦痛が少ないのは当然のことであり、真に重要なことは「質の高い診断レベル」と「安全かつ精度の高い治療」だといえます。

内視鏡検査医選びも慎重に

巷のクリニック医療機関を見渡すと、専門性や学識の乏しい医師でも消化器内視鏡診療に気軽に手を出してしまっている現状があります。健診・人間ドック業務に特化した施設で行われているベルトコンベアー式内視鏡検査の多くは、教育の所在が不明な毎回顔ぶれの異なるアルバイト医師に依存していることがほとんどです。診断レベルが維持できないために治療を要する病変の見逃しも多く、検査技術面でも質の格差が大きいといえます。
東京目白クリニックでは、学術かつ経験豊富な日本消化器内視鏡学会が認定する上級専門医および指導医スタッフらが、一貫した質の高い診断レベルを維持しながら、検査・治療を担当しています。苦痛が少ないのは当然のこと、早期がん病変や異常な微小病変は見逃しなく、丁寧かつ精密な診断・治療を行っていますので安心して質の高い検査を受けていただけます。
また、胃内視鏡検査(胃カメラ)と大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の両方を、ご予約状況に応じて同日一緒にも実施できますので、ご希望される方は、お早めに当院スタッフまでご相談ください。

東京目白クリニックの胃内視鏡検査(胃カメラ)について

「苦痛がないのは当然」「見逃しのない精密な診断」を両立した胃内視鏡検査

当院で採用している胃内視鏡スコープは、先端部外径5.9mmまで細くした最新型のEG-740N(富士フイルム社製)です。鼻からの挿入 (経鼻) はもちろんのこと、口からの挿入 (経口) ご希望の方でもこの細い精巧スコープを使用して検査を行っています。
できる限り苦痛のない胃内視鏡検査を受けていただくために、患者さんには下記の3つの方法から選択していただいています。
なお、鎮痛/鎮痛については、これまでの検査歴を確認したうえで、個人に見合った投与量で安全に実施しています。

  1. 鎮静あり:口からの胃カメラ(セデーションあり 経口内視鏡)
  2. 鎮静なし:鼻からの胃カメラ(セデーションなし 経鼻内視鏡)
  3. 鎮静なし:口からの胃カメラ(セデーションなし 経口内視鏡)

*鎮静/鎮痛については、こちらの説明をご覧ください。

胃内視鏡検査(胃カメラ)の対象となるのは次のような方です。
当院では、早期胃がん発見はもちろんのこと、良性疾患でも微細な異常病変は決して見逃しません。また、胃だけの観察のみならず、食道・十二指腸・咽頭・喉頭領域までも、隈なく精密な観察を心掛けています。
さらには、ピロリ菌感染有無の正確な診断も含め、患者さん個別の症状・背景・病態を常に念頭に置きながら、様々なアプローチで高度な内視鏡診療を実践しています。

  • 胃がん検診で要精密検査と判定
  • ピロリ菌感染疑い(血液検査など)
  • 貧血
  • 心窩部痛
  • 食欲不振
  • 胸やけ、原因不明の胸痛
  • ゲップが気になる
  • 胃もたれしやすい
  • みぞおちが焼けるような感じ
  • 体重減少
  • 慢性的な消化器症状
  • 慢性的なのどの違和感や原因不明の咳症状

などです。

上級専門医によるピロリ菌専門外来

ヘリコバクター・ピロリ菌感染症について

ヘリコバクター・ピロリ菌は幼少期の頃に井戸水などから経口感染し、持続感染によって「ピロリ感染性胃炎」「萎縮性胃炎」を引き起こします。
胃炎の拡がり、炎症の程度は個々で様々ですが、もっとも重大なリスクは、胃がん発生母地になりうることでしょう。ピロリ除菌治療が強く推奨される疾患を下に列挙いたします。

  • ピロリ感染性胃炎(活動性の萎縮性胃炎)
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃過形成性ポリープ
  • ピロリ菌関連の機能性ディスペプシア
  • 胃食道逆流症(GERD)
  • 早期胃がんに対する内視鏡的切除後
  • 胃がんに対する胃切除後
  • 胃MALTリンパ腫

ピロリ除菌治療を保険診療として行う場合、胃内視鏡検査(胃カメラ)で「ピロリ菌感染性胃炎」「萎縮性胃炎」であることが確認され、さらには別途検査でピロリ菌感染の証明が必要です。

当院で採用しているピロリ検査方法は下記となります。

  • 迅速ウレアーゼ試験(内視鏡検査中に採取した粘膜組織を用いて行う)
  • 鏡検法(内視鏡検査中に生検組織を病理組織診断によって評価:Updated Sydney System シドニー分類)
  • 尿素呼気試験
  • 抗ピロリ血清抗体
    *なお、尿や便をサンプルとして用いた測定法も推奨されていますが、厳格な院内安全対策の一環として、当院では尿や便のサンプルを用いた検査法は採用しない方針としています。

ピロリ除菌治療は 100% 確実な治療ではありません。一次除菌後、約2~3割ほどの方が除菌不成功 (不応) になることがあります。そのため、除菌が成功したかどうかを判定するために、当院では除菌治療後8週以降に「尿素呼気試験」を行っていただいています。
もし除菌が不成功だと判明した場合には、抗菌薬を変更した二次除菌治療を推奨しています。二次除菌であれば、約9割ほどの除菌成功率が見込めます。

一次除菌・二次除菌がだめでも三次除菌を

当院では、萎縮性胃炎があり胃発がんリスク低下を目指す患者さん、消化性(胃・十二指腸)潰瘍のある患者さん、ピロリ菌感染が原因のために腹部症状が生じている患者さんには除菌治療を強く推奨しています。
また、自費診療にはなりますが、保険外診療である「三次除菌」、希望によっては「四次除菌」まで行うことも可能です。対象となる患者さんは次の方です。

  • 一次除菌・二次除菌でピロリ除菌が不成功に終わった方
  • 抗菌薬の副作用のため除菌治療を中止した方
  • ペニシリンアレルギーのため除菌治療ができなかった方

注意点として、ピロリ除菌が成功しても発がんリスクが決してゼロになるわけではありません。除菌後の胃がん発生も起こりえます。また消化器症状がピロリ除菌ですべて解決するわけでもありません。したがって、当院では多角的なアプローチでピロリ除菌後の定期的なフォローアップもしっかり行っています。
また、三次除菌まで希望されない患者さんであっても、当院では定期的な内視鏡的経過観察(サーベイランス)を行っていますので、お気軽に当院を受診してください。

一方、当院は、通り一遍、ピロリ菌感染者全員が除菌すべき対象だとは考えていません。個人によってはピロリ菌感染によって維持されている免疫応答・生体機能もあるからです。
したがって、例えば高度なアレルギー疾患を有する若年者や80歳以上の高齢者の場合、ピロリ除菌治療による利益・不利益を慎重に勘案しながら、丁寧なピロリ菌診療に努めています。

ピロリ菌についてなにかお悩みの方は、上級専門医のいる当院を受診してください。

ピロリ除菌治療レジメンについて

東京目白クリニックにおけるヘリコバクター・ピロリ除菌治療レジメンについてはこちらをご確認ください。

東京目白クリニックの大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について

「苦痛がないのは当然」「丁寧かつ精密な観察と安全な大腸ポリープ切除術」を両立した質の高い大腸内視鏡検査

東京目白クリニックで初めて大腸内視鏡検査を受けた患者さんは、「緊張していましたが、いつの間にか検査は終わっていました」「不安でしたけど、これなら定期的に受けていきたいです」と評価してくださる方が少なくありません。
東京目白クリニックが心掛けている大腸内視鏡検査のポリシーは、苦痛がなく、見逃しのない丁寧な観察です。大腸ポリープ切除術もこれまで重篤な術後合併症はゼロを維持しており、安全かつ質の高い大腸内視鏡検査を日々、実践しています。
下記の重要ポイントを念頭に置きながら、消化器内視鏡学会認定の上級専門医である「指導医」が全ての検査を担当いたしますので、初めての方でも安心して大腸内視鏡検査を受けることができます。

  1. 回盲部到達率は 100% を保っています。
  2. スコープを引き抜く時間は焦らず、拡大観察も含めながら丁寧に隈なく観察しています。
  3. 見逃し率が多い盲腸・直腸エリアの異常病変は見落としません。
  4. 高い腺腫発見率(adenoma detection rate; ADR)60% 以上を維持しています。
  5. 安全かつ根治的な大腸ポリープ切除術を実施しています。術後の重篤な合併症はゼロを維持しています。


当院で使用している大腸内視鏡スコープは、最新型EC-760ZP-V/M(富士フイルム)を採用しています。
丁寧かつ緻密な観察のほかに粘膜構造(pit pattern ピットパターン)の拡大観察機能を加えることで、より精度の高い診断を実践しています。
さらに、患者さんの満足度を高めるために、送気はCO2ガスを用いることで検査後の腹部症状軽減に努めています。また、微小な病変の見逃しがないよう、ウォータージェットで逐一粘膜をきれいに洗浄しながら念入りに大腸粘膜の観察を行っています。
できる限り苦痛のない大腸内視鏡検査を安全に受けていただくために、患者さんには下記の2つの方法から選択していただいています。

  1. 鎮静/鎮痛あり:経肛門的大腸内視鏡検査(セデーションあり)
  2. 鎮静/鎮痛なし:経肛門的大腸内視鏡検査(セデーションなし)

*鎮静/鎮痛については、こちらの説明をご覧ください。

大腸内視鏡検査の対象となる患者さんは次のような方です。
当院では、早期大腸がんはもちろんのこと、微小ながん化リスクを有するポリープ (腺腫)や微細な異常病変も決して見逃しません。
回腸末端 (終末回腸) もまでもしっかり観察し、盲腸~上行結腸~横行結腸の「右側結腸」、横行結腸~下行結腸~S状結腸の「左側結腸」、そして直腸・肛門管に至る全領域を隈なく、上級専門医の眼で精密な観察を行っています。
良性疾患であっても、患者さん個別の症状・背景・病態を常に念頭に置きながら、高度な大腸内視鏡的治療 (手術) も実践しています。

  • 便潜血陽性
  • 顕性の血便
  • 慢性的な便通異常(改善しない便秘や下痢)・便の形異常
  • 貧血
  • 原因不明の腹痛・ガスがたまる
  • 体重減少
  • 慢性的な腹部自覚症状
  • 家族歴から遺伝性大腸がんの可能性が疑われる場合

などです。

また、以前に大腸ポリープ切除歴のある方、大腸がんの手術既往のある方は定期的な大腸内視鏡検査が必要です。
当院での大腸がんリスクを有するポリープ (腺腫) 発見率は60%以上と極めて高い割合を維持し (エキスパートの証)、2~3mm大の微小な腺腫病変も見逃しません。
また、現状 80~100件/月 ペースで大腸内視鏡検査を行っていますが、重篤な合併症はゼロを維持し、安全かつ根治的な内視鏡的大腸ポリープ切除術も実践しています。
質の高い安全な大腸内視鏡検査は東京目白クリニックにお任せください。

見逃しのない高い腺腫発見率と安全な内視鏡的大腸ポリープ切除術

ポリープと一言でいっても、組織学的あるいは分子生物学的な特性の違いにより、がん化リスクは様々です。
例えば、発がんリスクを有する大腸ポリープは「腺腫(せんしゅ)」といいますが、腺腫の中にも、管状腺腫、管状絨毛腺腫、平坦腺腫と分類されます。
ほかにも鋸歯状ポリープ、炎症性ポリープ、ポリポイド腺がん、過誤腫性ポリープ、間質性ポリープ、リンパ組織性ポリープ、内分泌性ポリープなど、多岐にわたります。ポリープの占拠する場所が「右側」と「左側」でも、病変に対するリスクの考え方が異なってきます。


大腸内視鏡検査中、がんへと発育するリスクの有るポリープが見つかった場合、当院では、その場ですべて完全切除する方針としています。
学識・経験豊富なエキスパート消化器内視鏡専門医および指導医が、安全かつ根治的な内視鏡的大腸ポリープ切除術を行っていますので、安心して治療を受けていただけます。

また、入院をして治療が必要な病変だと判断された場合には、順天堂大学医学部附属順天堂医院と密な連携をとって対応いたしますのでご安心ください。
大腸ポリープのことで何か不安や心配のある方は、上級専門医・指導医のいる東京目白クリニックを受診してください。

『過敏性腸症候群』について

腹部の症状で心配や不安を抱えている方が少なくありません。
例えば「救急車を呼ぶくらい苦痛があったのですが、搬送先の病院では異常がないといわれてどうしたらよいでしょうか」、「幼少期の頃からお腹の調子が弱くて。これまでにも他の病院でいろいろ検査をしてもらったのですが異常がないと言われるだけでなにも解決していません」、「薬を処方されて服用しているのですが、全然よくなりません」と訴える数多くの患者さんが、当院を受診されます。
なかには、うつ病だから精神科に行くようにと言われ、納得のいかない中学生、高校生や根拠もなく慢性膵炎と診断され、効きもしない薬を何種類も処方されているケースなどにもしばしば遭遇します。

もちろん、見える大腸の病気で、大腸がんや潰瘍性大腸炎に代表される炎症性腸疾患(IBD)など器質的疾患が症状原因になっていないかを大腸内視鏡検査(大腸カメラ)でしっかり確認をしておく必要があります。併せて胃内視鏡検査(胃カメラ)も受けておいたほうがよいでしょう。
なかには、ピロリ菌感染や胃食道逆流症(GERD)、機能性ディスペプシア(FD)、早期慢性膵炎などのほか消化器疾患がオーバーラップしていることも多々あります。
また、腸管(胃や大腸)以外の臓器、主に膵臓にも見える疾患がないかをチェックしておいたほうがよいでしょう。
早期慢性膵炎の有無や膵外分泌能に問題がないか、膵管構造や膵実質の形態に異常がないかを当院では積極的に確かめるようにしています。膵臓由来の腹部症状がある患者さんも少なくないからです。
過敏性腸症候群

「過敏性腸症候群」は、なにも特殊で深刻な病気ではなく、ストレスフルな現代社会において非常にありふれた疾患であることを理解しておいたほうが良いでしょう。
自覚、無自覚に依らず様々なストレスに対する防御反応が、「身体症状」として腹部に症状を引き起こす症候群 ‘シンドローム’ としてお考えください。
この疾患分布の実際は、日本人だと周辺アジア諸国と比べて若干多く、割合として10人に1人くらいのありふれた疾患群です。
したがって、なにも肩に力をいれて構える深刻な病気ではありません。ただし、患者さんの心理的要因、ストレスの受け止め方は、当然ながら個人個人で異なるわけですから、それによって症状の内容や程度も十人十色で様々です。通り一辺倒の薬を処方されたから万事が即座に解決するわけではありません。10ある症状が、薬の力ですべてお悩み解決となればよいのですが、先ずは 6~7/10 レベルまで改善することを目指しながら、「焦らず気長に」この疾患のことを理解しながら、上手に付き合っていくことが大切です。
過敏性腸症候群のメカニズム

病態としては精神・心理的因子と腸管機能異常や知覚過敏が複雑に絡み合った疾患で、決して単純なものではありませんが、精神・心理的因子は、決して抽象的な暗い話ではなく、神経伝達物質、内分泌物質(ホルモン)、サイトカインといわれる炎症性物質などといった仲介役(メディエーター)が、ひっきりなしにやりとりをしているメカニズムが背景にあります。

目に見えない「ストレス」を抽象ではなく物質としてとらえ、それらストレスや緊張に「過敏」となることでそれらへの防御反応としての身体症状と考えれば、必ずしも暗い「メンタルの病気」として考える必要はありません。
ほかにも、腸内細菌叢の異常(dysbiosis ジスバイオーシス)による粘膜透過性や脳腸相関、免疫システムの活性化と粘膜微小炎症、さらには遺伝子学的要因なども重要な原因メカニズムとして考えられ、まだまだすべてが解明されていない疾患であることも理解しておく必要があります。
だからこそ、いま分かっているひとつひとつの病態を意識しながら、「焦らず気長に」が求められます。薬剤の選択についても、それら作用機序が常に念頭に置かれながら、時間をかけて個々に合った治療薬の継続的な調整も必要です。

食事因子(Food factor)についても述べておきます。食事療法の有効性について、明確なエビデンスが乏しいと言われがちですが、日常の食生活の中にも原因となる因子は必ずあるはずです。
そこで、「FODMAP」については知っておいてもよいでしょう。

  1. Fermentable(発酵食品)
  2. Oligosaccharides(オリゴ糖)
  3. Disaccharides(二糖類)
  4. Monosaccharides(単糖類)
  5. Polyols(ポリオール)

これら「FODMAP」は、小腸内で消化・吸収がされにくい糖類の総称です。これらの糖類を多く含む食事を摂取すると、消化されにくい糖類がそのまま大腸に入り、大腸内で発酵し、ガス産生を引き起こしたり、浸透圧によって腸管内腔に水を貯留させることで、便秘・下痢・腹部膨満など、過敏性腸症候群特有の症状を惹起することが言われています。したがって、FODMAP 制限食である「低 FODMAP ダイエット」が有効である可能性もありますので、是非とも食事面からのケアも行ってみてはいかがでしょうか。

内視鏡機器設備について

東京目白クリニックで採用している内視鏡システムは、LED光源搭載の最新型・内視鏡システムELUXEOです(富士フイルム)。 2波長のレーザー光線で4つの観察タイプを実現し、食道、胃、十二指腸や大腸の粘膜の微細な血管や構造などを強調して表示する「BLI」機能や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調する「LCI」機能など、マルチ画像強調機能を駆使しながら、炎症像の正確な診断や微小な悪性病変の早期発見をより精度の高いものとします。

「鎮静/鎮痛」について

よく「全身麻酔をしてほしい」と表現する方がいますが、厳密には麻酔ではありません。「眠っているうちに終わった」というのは、鎮静(sedation; セデーション)と言います。本当の全身麻酔は、患者さんの反応がなくなるのみならず、自発呼吸が障害され、呼吸停止のリスクがあるため気道確保(挿管)の準備が必要になってきます。また、心臓・血管機能にも障害リスクが生じるため、当クリニックでは安易に「全身麻酔」という言葉の使用は控え、「鎮静(ちんせい)」もしくは「鎮痛(ちんつう)」と表現するようにしています。

当クリニックでは、患者さんの希望や全身状態を個別に判断しながら、ベンゾジアゼピン系の催眠鎮静剤である「ミダゾラム(ドルミカム)」、必要時にはオピオイド性鎮痛薬である「ペチジン塩酸塩」を採用しています。

鎮静効果としては、催眠・鎮静・抗不安・健忘作用などがあります。一方で、患者さんによっては、逆に興奮を招くこともあります。その場合には、鎮静を即刻中止して拮抗薬を速やかに投与いたします。ほかにも、投与量によっては、呼吸抑制や過鎮静にも十分な注意をしないといけませんので、一人ひとりの患者さんに応じた鎮静方法と経験則に基づいた全身管理が重要となってきます。

検査終了後は、眠気・注意力・反射運動神経の低下がみられやすいので、自転車、自動車運転などは禁止となります。また、当日はお仕事への影響がある場合もありますので、前述のリスクにも十分配慮しながら、慎重な選択をされたほうがよいでしょう。

* 日本消化器内視鏡学会『内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン(第2版)』参照

胃・大腸内視鏡診療における
新型コロナウイルス感染症対策について

当クリニックの消化器内視鏡診療における安全対策についてはこちらをご確認ください。

胃腸内科・内視鏡内科の予約

  • この予約はリクエスト予約となります。クリニックでご希望の予約日時を確認後、予約可否をお知らせいたします。
  • 内視鏡検査の直前キャンセル(3日前より)は、キャンセル料3,000円がかかります。
  • 初診時より処方のみの診療は行っておりません。
  • 発熱や感冒症状、急性期の嘔吐・下痢を認める方のご来院はご遠慮ください。
  • 抗がん剤治療を受けられる患者さんへのご配慮のほどよろしくお願いいたします。