- 効能又は効果
ヒトパピローマウイルス6, 11, 16, 18, 31, 33, 45, 52 及び58型の感染に起因する以下の疾患の予防
■子宮頸癌(扁平上皮癌及び腺癌)及びその前駆病変; 子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)1, 2及び3並びに上皮内腺癌(AIS)
■外陰上皮内腫瘍(VIN)1, 2及び3 並びに腟上皮内腫瘍(VaIN)1, 2及び3
■尖圭コンジローマ
https://tokyo-oncol.jp/section/prophylactic-vaccine/「ヒトパピローマウイルス (HPV)」は、性交渉によって、人から人に感染し、感染の慢性化によって前がん病変とされる『異形成』から『子宮頸がん』が発生するウイルスです。とはいっても、決して女性だけが対象の話ではなく、大勢の男性がウイルス感染役を担っていることを忘れてはなりません。さらに、HPV感染が原因である疾患は子宮頸がんだけにとどまりません。最近増えている中咽頭がんや、ほかにも肛門管がん、陰茎がん、膣がんなど。尖圭コンジローマという再発を繰り返す性器のイボもそのうちのひとつです。国内における子宮頸がんの年間罹患者数は最新統計では約1万1000人。死亡者数は約2900人。HPVは、新型コロナウイルスとは違って、ウイルスの全貌が解明されていて、適切なタイミングでワクチンを接種できれば感染自体をブロックすることが可能です。要するに、HPV感染者をゼロにすることが可能であるばかりでなく、その先にある子宮頸がん患者もゼロに近づけることが出来るでしょう。
消化器内科・外科(がん)