生存率という切り口で判断すると、どのがん種でも「ステージIV」は難治がんの範疇になってしまいます。ドラマや映画でもなにかと、「末期」というフレーズが使われやすいのですが、それは本当に差し迫ったかなり限定された時期を指すものです。ステージIVでも仕事を続けたり、ゴルフをしたり、普段通りの生活を快活に過ごせる方はたくさんいらっしゃいます。大腸がんの場合、治癒できるポテンシャルを有した患者さんもたくさんいらっしゃいます。しかしながら、がんという言葉のイメージが、まだまだ社会では偏見や差別を生み出しているニュアンスがなくなりません。そのような現状、信頼される主治医像について論じています。
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